地域発展・政府の役割・社会構造-フィリピンと他のアジア諸国との比較研究-
Project/Area Number |
08203108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Gakuin University |
Principal Investigator |
福井 清一 大阪学院大学, 経済学部, 教授 (90134197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 善子 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (60148252)
中西 徹 東京大学, 経済学部, 助教授 (30227839)
永田 信 東京大学, 農学部, 教授 (20164436)
河村 能夫 龍谷大学, 経済学部, 教授 (10121625)
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | フィリピン / 発展の固有論理 / 社会構造 / 政府の役割 |
Research Abstract |
本研究の活動は、フィリピンにおける経済・社会発展の現況を明らかにし、他の東南アジア諸国との比較によりその発展の固有パターンを解明することを目標としている。 平成8年度においては、前年度の成果をふまえ、フィリピン社会・経済の諸側面をたの東南アジア諸国との比較を念頭に置きながら、各メンバーがそれぞれのテーマにそって研究活動を行い、その成果を公刊した。 研究実績の概要は以下のとおりである。 (1)福井は、フィリピン固有の発展パターンを発展への政府の貢献という観点から探求するために、フィリピンとタイの砂糖産業を比較し、産業発展と政府の役割や社会構造との相互関連について調査研究を行った。そして、フィリピンにおける過度に統制的で保護主義的な政策と独特の社会構造とが、長期停滞の根本要因であることを明らかにした。 (2)中西は、従来都市地域において実施してきた実態調査をふまえ、フィリピンの経済発展における慣習の役割に着目し、タイをはじめとするアジア諸国との比較の中で、フィリピンに固有な「慣習経済」を再考するために、エンブリー仮説を出発点としてフィリピンと他のアジア諸国との経済格差の一因を「儀礼親族制度とコミュニティの関係」に求める仮説を提示し、実態調査をふまえ考察を加えた。 (3)永野は、フィリピンの土地所有構造と社会・経済発展との関係に関連した研究の一環として、西ネグロス州の砂糖きびアシエンダにおける、農業労働者による自主管理組合の事例を調査し、アシエンダ解体後の農園労働者の自立が容易でない事実を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)