マグマ-水蒸気爆発に伴う津波の発生機構に関する研究
Project/Area Number |
08216202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西村 裕一 北海道大学, 理学部, 助手 (20208226)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 津波 / 1994年ラバウル噴火 / 蒸気爆発 / 津波堆積物 |
Research Abstract |
爆発地震や空振といった火山噴火に伴う様々な現象を調べることは,実際のマグマ水蒸気爆発を評価するための有効な手段の一つである.事例は少ないが,津波もそうした現象の一つ.最近では,1994年ラバウル噴火の際に津波が観測された.この津波の原因は,バルカン火山の噴火で発生した火砕流がシンプソン港へ流入したこと,および,海岸付近に開いた火口からの噴火と考えられている. ここでは,いくつかの波源モデルを仮定して津波を計算し,波形や波高分布と,擾乱の起きる範囲,継続時間,大きさ,場所といった波源の特性との関係を調べた.その結果,津波波形の周期は擾乱の継続時間が長くなると延びること,津波の振幅分布パターンは擾乱の継続時間,擾乱源の場所によってある程度変化することがわかった.これらは,津波の波高分布から,原因となった擾乱源の特性(噴火の特性)を評価できることを示している. 一方,データとして津波を用いることには,他にないメリットがある.それは,津波は痕跡として堆積物を残すことがあるため,歴史時代のイベントについても波高分布を求め,それに基づいて原因となった噴火現象を評価できることである.ここでは,1640年北海道駒ケ岳噴火津波,1741年渡島大島津波について,津波堆積物を基に実際に波高分布を調べた.
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Report
(1 results)
Research Products
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