希土類錯体を用いる反応活性種の生成と有機合成へ応用
Project/Area Number |
08220209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
北條 信 筑波大学, 化学系, 講師 (50229150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 肇 筑波大学, 化学系, 助手 (90282300)
三浦 勝清 筑波大学, 化学系, 助手 (20251035)
細見 彰 筑波大学, 化学系, 教授 (00004440)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | サマリウム / カルボニルイリド / 環化付加 / テトラヒドロフラン / ジヒドロフラン / 立体選択性 |
Research Abstract |
サマリウム反応剤を用いる新規非安定化カルボニルイリドの生成と反応 サマリウムの関与する反応活性種として新規なカルボニルイリドの発生反応を見つけた.さらに発生するカルボニルイリドはこれまで生成例のないアルキル基のみが置換した非安定化カルボニルイリドである.これらは反応に際して高い反応性および選択性を示すことを明らかにした.(J.Am.Chem.Soc.,1996,118(14),3533-3534.)さらにビス(クロロメチル)エーテル類を前駆体とする非安定化カルボニルイリドの発生法を見つけ,無置換(母体)のカルボニルイリドの発生と反応に初めての例として成功した.無置換カルボニルイリドは立体的にも電子的にも安定化を受けていないために非常に高い反応性を示し,様々な炭素-炭素2重結合および3重結合,さらには芳香族化合物に対しても[3+2]環化付加を起こすことが明らかとなった.この発生法は必要な構造を有するカルボニルイリドを前駆体からデザイン-合成し,意のままに発生させることができる“Tailor-made"な発生法としても応用できることを実証した.これら一連の研究を通じて環化付加反応に際して発現する立体選択性をはじめとする各種選択性に関する多くの知見が初めて明らかとなった.(Tetrahedron Lett.,1996,37(51),9241-9244.)
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)