Project/Area Number |
08224209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
富田 誠 静岡大学, 理学部, 助教授 (70197929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
碇 寛 静岡大学, 教育学部, 助教授 (00135229)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 光の弱局在 / レーザー動作 / スペックル / 非線型光学 |
Research Abstract |
光の弱局在系での色素分子を対象とし、その非線形光学現象を調べた。 (1)光の弱局在系でのレーザー動作 散乱体は通常レーザー動作において損失になるためレーザー動作の敷居値を著しく上昇させる。しかし、実際には、多数の散乱体によって構成される弱局在系は光を空間的に閉じ込め、この系の中でレーザー動作が可能となる。励起光源としてQ-スイッチYAGレーザーを用い、弱局在系に置かれた色素分子を対象として、〔a〕散乱の平均自由行程、〔b〕励起光入射の幾何学的条件、〔c〕色素の濃度、などの実験条件を系統的に変化させながら色素分子のレーザー動作を調べた。これらの結果を拡散方程式似よって解析した。 (2)新しい量子光学現象の可能性 散乱体中に置かれた色素分子に反転分布を作り出す励起用レーザーと同時にスペクトルの狭いプローブ光を入射する2光束非線形相関法による実験を行ない、誘導放出利得の様子を調べた。この実験では、媒質中に空間的にもコヒーレンスの高い巨視的な励起状態が作り出されていることが確認され、プローブ光によってスペックルパッターンが現れることも確認された。実験結果を、媒質中の4光波混合として理論化し解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)