Project/Area Number |
08226102
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高須 昌子 金沢大学, 理学部, 助教授 (50202148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 幸次 京都大学, 科学研究所, 助手 (80189290)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | ヘテロポリマー / 慣性半径 / 緩和 / ランダム・ポテンシャル / ヘリウム |
Research Abstract |
平成8年度は、ヘテロポリマーの物性の研究と、ランダム媒質中のヘリウムの性質の研究を行なった。以下にその成果を報告する。 (1)我々はヘテロポリマーのモデルに関して、マルチカノニカル法を用いたシミュレーションを行なった。温度によって、慣性半径R_gの分布が異なることがわかった。自由エネルギーを慣性半径の関数として求めた。 中間的な温度において、エネルギー的に不安定なconfigurationから出発して、緩和する様相を得た。1つのサンプルを見た場合、R_gが大きい状態から小さい状態への変化は急激であるが、全体としては、2種類の指数関数的な緩和をしていることがわかる。始めは、R_gが大きい状態で緩和し、ある特徴的な時間(MCS)の後、R_gが小さい状態で緩和を行なうことがわかった。 (2)^3He-^4Heの混合物がエアロゲル中にある場合の性質を、BlumeらのBEGモデルにおいて、化学ポテンシャルがランダムな場合に対して計算した。Falicovらの計算は、K=0の場合であったが、我々は、K>0の場合及び異方性のある場合に関して計算を行なっている。 我々はK>0の場合の相図を得た。それによると、Kを大きくすると、s=±1とs=0が交互に並ぶ、AF-likeな相が現れる。また、エアロゲルにより秩序ができやすいという傾向は、同位体効果Kがある場合でも変わらないことがわかった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)