動的平均場理論によるモット型転移と電荷移動型転移の比較研究
Project/Area Number |
08227211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平島 大 筑波大学, 物理学系, 助教授 (20208820)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | モット転移 / 高温超伝導体 |
Research Abstract |
私は、電子相関による金属絶縁体転移点近傍の電子状態の理解を目指して、おもに、2バンドハバ-ドモデルの研究を続けてきた。主として用いた手法は、空間無限大次元の極限で正確となる動的平均場理論である。 まず、量子モンテカルロ法および最大エントロピー法を用いて、電荷移動型金属絶縁体転移点近傍での、電子数の変化に伴う1電子スペクトル関数の変化の様子を調べた。これによって、絶縁体中ですでに、最低励起状態として存在している単重項状態が、ド-ピングにともなって遍歴的な性格をもつようになり、金属状態に転移することが明らかになった。この研究成果は、論文「Spectral weight transfer in a doped strongly correlated insulator : Phys.Rev.B54(1996)9058.」として発表された。さらに、この問題を、動的平均場理論の枠組みで少数クラスター対角化法を用いる手法も用いて研究し、現在、その結果を論文としてまとめているところである。 モットハバ-ド型の絶縁体近傍での電子状態の研究も継続中である。相関効果が強くなってきたときのフェルミレベル近傍での1電子スペクトル関数の形状(ピークの有無)は、相互作用のないときのバンド構造に敏感に依存することがわかった。また、1電子スペクトル関数に対する不純物効果を調べ、ハバ-ドバンドに比べてフェルミレベル近傍のコヒーレントピークの強度が相対的に小さくなっていくことを見出した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)