遷移金属酸化物人工格子における新規物質設計とフィリング制御
Project/Area Number |
08227230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川合 知二 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20092546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 真樹 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (50243267)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 遷移金属酸化物 / 人工格子 / 界面応力 / 状態密度 / 金属-絶縁体転移 / 高温超伝導体 / 強磁性体 |
Research Abstract |
平成7年度の研究結果を元に、以下の研究を行い成果を得た。 YBa_2Cu_3O_7と(La,Sr)MnO_3を組み合わせた超伝導体/強磁性体多層膜を作製した。超伝導物性に対し、格子不整合による歪みが大きな影響を与えること、隣接層の強磁性の影響が小さいことを明らかにした。 酸化物超格子による新磁気抵抗材料の発見をめざして、(La,Sr)MnO_3とFe_3O_4の積層格子を作製した。ペロブスカイト構造とフェライト構造の積層になるが条件の選択により、エピタキシャル接合が実現した。異なる構造を用いた接合が可能になったことで、人工格子作製における物質組み合わせの幅を大きく広げる事に成功した。一部の材料において、印可磁場に対して電気抵抗が変化する現象が見られた。これを元に新規磁気抵抗材料の創成につなげる。 遷移金属酸化物の金属-絶縁体転移に伴う状態密度変化を走査トンネル分光法を用いて評価してきた。これを定量的に解析するために、既知であるAu試料のSTSを測定し解析を試みた。その結果、チップ-試料間距離やバリア高さの任意性により結果が大きく変わることや、バリア高さは同じ試料でも表面状態に依存して変わる事が明らかになった。チップ-試料間距離やバリア高さを実測し、任意性をなくすことでSTSの定量性を向上させる必要があることがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)