生物大量絶滅事変境界層の有機・同位体地球化学的研究
Project/Area Number |
08228217
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
石渡 良志 東京都立大学, 理学部, 教授 (90087106)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 修一 創価大学, 教育学部, 教授 (20182628)
奈良岡 浩 東京都立大学, 理学部, 助手 (20198386)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | 大量生物絶滅 / 白亜紀 / 第三紀 / K / T境界 / 有機物 / PAH / 炭素同位体比 / ポルフィリン |
Research Abstract |
本研究では研究試料として大量生物絶滅事件(白亜紀/第三紀(K/T)境界)前後の地層を取り上げて、それら地層試料中の抽出性バイオマーカーおよび結合性バイオマーカーの分子組成および炭素同位体比の測定を行ない、生物生産活動、堆積環境条件、陸上環境の情報の解読を行うことである。 K/T境界試料としては、スペインCaravaca地域で採取した試料を用いた。バイオマーカーとして、PAH(多環芳香族炭化水素)、脂肪酸、ホパノイド炭化水素、ポルフィリンを見出した。境界層直上では大量のPAH(多環芳香族炭化水素)が出現した。この事実は、大規模の森林火災発生の従来の見解を裏付けるものである。さらに、陸生有機分子(n-アルカン)の炭素同位体組成から、K/T境界におけるd13C値の軽い方向へのシフトがI確認された。この結果は、当時の大気二酸化炭素のd13C値が軽くなったことを示唆している。また、境界時には長鎖脂肪酸の濃度の増大が認められた。この増大は、おそらく当時の陸生物質の海洋への供給量の増加を反映しているのであろう。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)