サプロペルからみたユーラシア大陸周辺のモンスーン変動の高精度検出とその地域性
Project/Area Number |
08228219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
福澤 仁之 東京都立大学, 理学部, 助教授 (80208933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 喜憲 国際日本文化研究センター, 教授 (50093828)
高岡 貞夫 東京都立大学, 理学部, 助手 (90260786)
岩田 修二 東京都立大学, 理学部, 教授 (60117695)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | サプロペル / モンスーン変動 / 氷期-間氷期サイクル / ヒマラヤ / チベット山塊 / 風成塵 |
Research Abstract |
大洋堀削計画第161次研究航海で採取されたヨーロッパに近いチレニア海(974地点)やバレアレス諸島沖(975地点)と、北アフリカに近いアルボラン海(976、977、978、979地点)のサプロペル堆積物柱状試料を用いて、過去のモンスーン変動解明を行った.これら試料の時間分解能は約15年である.この鉱物組成を既存の装置を用いて、定性・定量的なX線回析分析によって明らかにした.とくに、粘土鉱物のイライトの結晶度が海洋、湖沼およびレス堆積物を通じて、乾湿変動を高精度に検出していることが明らかになった.こららの粘土鉱物分析結果から、遠洋堆積物中に、幾度となく繰り返して産するサイクリックな堆積相を示すサプロペル層は、氷期-間氷期サイクルに強い影響を及ぼしているミランコビッチ・サイクルの地軸の傾きと歳差の影響を強く受けていると考えられていたが、今回の検討結果によれば必ずしもそれを支持しない.そして、ヒマラヤ/チベット周辺の古環境情報(氷河、花粉、植生)サプロペルの存在がミランコビッチフォーシングなどの天文学的周期以外の固体地球のリズムの影響を強く受けたことが明らかになった.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)