Project/Area Number |
08230216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
志田 典弘 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (00226127)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | プロトントンネリング / 反応曲面法 / 振動励起効果 / 量子モンテカルロ法 / フェルミ粒子 / 分子クラスターのダイナミックス |
Research Abstract |
本研究では、私が以前から行っていた稀ガス分子マイクロクラスターのダイナミックスに関する理論研究を発展させ、少数多体系のダイナミックスについて新しい整理の仕方を導出する事を目的に研究を行った。特に今年度は、ダイナミックスとポテンシャル曲面との関係、或いはダイナミックスにおける量子効果の検討を行うために、稀ガス分子マイクロクラスターからは一時離れ、次のような基礎的な研究を行った; (A)有機環状化合物の分子内水素移動の解析 この研究では、9-ヒドロキシフェナレノン(9PHO)とその重水素置換体のプロトントンネリングのダイナミックスにおける多次元効果の定量的な解析を行った。理論計算及び解析のアウトラインには反応曲面法の考え方を用い、この方法に拡張と洗練を加え解析を行った。この結果、今回の理論計算及び解析法が充分に妥当な事、及び各種の振動モードが励起した時にそれがプロトントンネリングに及ぼす影響が解った。 (B)量子モンテカルロ法のフェルミ粒子系の応用 この研究では、分子クラスターのダイナミックスを量子力学的に記述する方法として量子モンテカルロ法に焦点をあて、この計算法に拡張練を加えた。この結果、従来量子モンテカルロ法では本質的に取り扱う事ができなかった電子状態等のフェルミ粒子系の問題にも応用できるようになり、1次元の井戸にフェルミ粒子を2個入れたモデル系のテスト計算でも大変良好な結果が得られた。現在、この方法を実際の電子状態に応用する試みを行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)