両親媒性分子のつくる二次元層状構造における有機分子との選択的複合体形成
Project/Area Number |
08231216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
奥山 健二 東京農工大学, 工学部, 教授 (30038020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 恵一 東京農工大学, 工学部, 助手 (00251588)
神鳥 成弘 東京農工大学, 工学部, 講師 (00262246)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 複合体結晶 / クラスレート化合物 / ホスト・ゲスト化学 / 層状構造 / 界面活性剤 / 結晶構造解析 / 分子間相互作用 |
Research Abstract |
本研究では、一本鎖型界面活性剤(ホスト)のつくる二次元層状構造の中に、芳香族分子(ゲスト)が取り込まれて安定な複合体を形成する現象の基礎的な研究を行っている。即ち、溶液から結晶化した複合体単結晶を用いたX線結晶構造解析により詳細な複合体構造を調べると共に、粉末固体であるホストとゲストを乳鉢で混合することにより得た複合体粉末についても様々な面から研究し、その複合体形成要因について調べようとしている。 これまでに既に9種のホスト分子と、12種のゲスト分子の作る20種以上の複合体結晶の結晶構造解析を行った。これらの結果より、 1.前年度に得られた、複合体結晶の構造様式がホスト依存型と、ゲスト依存型の2つに大別できるという結論をさらに裏付け、確実なものとした。また、新たに 2.界面活性剤分子のカウンターイオンの種類が構造に多大の影響を与えること、 3.ホスト分子とゲスト分子が複合体を形成するドライビングフォースは、ホスト・ゲスト間の水素結合形成だけではない事などを明らかにした。また、 4.ホストとゲストの成分比を変えて相図を作成することにより、DTAB/p-PPの系では単結晶として得られたホスト/ゲスト比が2/1の複合体の他に、1/1の複合体も存在することがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)