Project/Area Number |
08231249
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉野 勝美 大阪大学, 工学部, 教授 (70029205)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 裕 大阪大学, 工学部, 助教授 (50223970)
河合 壯 大阪大学, 工学部, 助手 (40221197)
尾崎 雅則 大阪大学, 工学部, 助教授 (50204186)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 導電性高分子 / 強誘電性液晶 / 導電性高分子強誘電性液晶 / カイラルドーパント / 光異性化 / 自発分極 |
Research Abstract |
導電性高分子強誘電性液晶の実現手法のうち、スメクチックC液晶性導電性高分子にカイラルドーパントを添加することによって強誘電性を発現せしめる方法を採用し、スメクチックC相を呈する導電性高分子の分子設計および合成と、光異性化や大きな非線形光学効果の発現が期待できるように機能性を付与したカイラルドーパントの合成および機能性に関する研究を主として進めた。置換ポリパラフェニレンのモノマーとして、スメクチックC相が発現しやすいと考えられる末端にアルコキシ基を有するビフェニル-フェニル-エステルをコア構造として含むメソゲン基を導入した化合物を合成し、等方相-カイラルネマチック相-スメクチックC相の発現とこの相系列に特徴的な二種類のドメイン構造を持つbroken fan textureを確認した。さらに、この液晶にカイラルドーパントを数%添加することによりカイラルスメクチックC相(強誘電相)の発現を確認した。一方、機能性カイラルドーパントとしては、末端にニトロ基とカイラル側鎖を含むアゾベンゼンを採用し、その光異性化による光吸収スペクトルの変化を溶液状態、液晶状態で確認した。さらに、スメクチックCホスト液晶との混合時における光異性化による自発分極への影響を調べ、光異性化により自発分極の大きさが変化することを確認し、誘起される自発分極の大きさに対してはカイラルドーパント内の永久双極子、コア、不斉炭素の相対的位置が極めて重要であることが明らかとした。
|