多フッ素化アミノ酸を素構造とする非水系人工タンパク質の設計合成と構造制御
Project/Area Number |
08231258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
西野 憲和 九州工業大学, 工学部, 教授 (40145165)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 多フッ素化アミノ酸 / ポリペプチド / 両親媒性構造 / 疎媒効果 / 高次構造 |
Research Abstract |
トリフルオロエチルグリシン(Tfe)およびペンタフルオロノルバリン(Pfn)を合成し、光学分割によってそれらのL-体を得た。Tfeを用いてAXAKAXA配列を3回繰り返した21-ペプチドを合成した。ここで、A,アラニン;K,リジン;X,Tfe。この21-ペプチドはα-ヘリックス構造を形成した時、疎水性側鎖と親水性側鎖とを分離配置する。従って水とフルオロカーボン系溶媒に対して両親媒性である。 このような多フッ素化アミノ酸を、ポリペプチド主鎖の構造制御のために多数導入した例は他にない。そこでこれらの各種溶媒中における、主鎖の2次構造の安定性を円二色性スペクトルによって調べた。水中では(AXAKAXA)_3はランダム構造であった。このことは(ALAKLA)_3、(L=ロイシン.炭化水素鎖を有するアミノ酸)が水中で数分子会合してヘリックス構造を安定化させ、100%のヘリックス性を示すのに対して対照的であった。水中ではロイシンのイソブチル基より小体積のトリフルオロエチル基に対して強い凝集力が働き、極度の凝集の結果ポリペプチド主鎖をも著しく歪めてしまったためと考えられる。(AXAKAXA)_3はトリフルオロエタノール中で高度にα-ヘリックス性であった。これはフルオロカーボン鎖間の親和力によってトリフルオロエチルの強度の凝集が解除されたためである。 その他、新素構造を含む新物質にふさわしい興味深い性質が認められたので、来年度は多フッ素化アミノ酸を多く含む人工タンパク質の合成を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)