人工アロステリックレセプターを用いる共同効果的自己集合分子系の構築
Project/Area Number |
08231262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
井上 将彦 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (60211752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 繁幸 大阪府立大学, 工学部, 助手 (40275277)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | アロステリック効果 / 人工レセプター / 分子認識 / セルフ・アセンブリ / 核酸塩基 / アルカリ金属カチオン / 自己集合分子 |
Research Abstract |
既に本研究らは,核酸塩基(チミン誘導体)とアルカリ金属カチオンに対する初めての人工アロステリックレセプターの合成を報告している. そこで今年度は,手始めとしてこの人工アロルテリックレセプターの基本骨格を超分子集合体の素構造として用いた.以下に具体的な研究経過を記す. 1.この人工アロステリックレセプターに自己集合能力を持たせるため,C_2対称性を有する二官能基化されたツィン型レセプターを合成した.2.人工レセプターと相補的水素結合を形成する二官能基化されたツィン型ゲストの設計と合成を行なった.3.二官能基化されたツィン型レセプターとツィン型ゲスト間の分子集合体形成と,そのアロステリックセルフアセンブリを検討した. その結果,核磁気共鳴装置,紫外可視分光光度計を用いることにより,目的とする人工超分子構造を確認することには成功したが,その効果は決して大きなものではなかった.この理由として,分子骨格自体の柔軟性が大きすぎることに原因があると判断した. 上述のように,当初の課題に対する初期の目標は達成された.より効率的な超構造を構築するため,今後は以下に示す方向で種々検討を行う. 1.イオン存在下での分子構造の変化が単純明快であり,かつ錯形成時にエントロピーロスの少ない人工アロステリックレセプターを設計する.2.合成した人工レセプターのアロステリック機能を詳細に検討する.
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)