Project/Area Number |
08232254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
米山 宏 大阪大学, 工学部, 教授 (80029082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥本 司 大阪大学, 工学部, 助手 (60271029)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 環境浄化 / 酸化チタン / 吸着剤 / 光触媒反応 |
Research Abstract |
ゼオライト、活性炭などの化学的に安定な担体に酸化チタンを担持させることによって溶液中の希薄な基質を効果的に担体を濃縮し酸化チタンでこれを光分解させるという方法を検討し、その有用性を明らかにした。本研究では、酸化チタン担持活性炭光触媒中の活性炭含有量および活性炭の粒子径が反応速度に及ぼす影響について液相中の有機塩素化合物の光分解反応を対象として調べた結果、以下のことが明らかとなった。 (1)異なる酸化チタン担持量を有する光触媒を用いてジクロロメタンの光分解反応を行ったところ、完全分解速度は酸化チタン担持率の増大とともに増大し無担持酸化チタンが最も速くなることを見出した。基質吸着量は酸化チタン担持率の増加とともに多くなることから、酸化チタン担持活性炭光触媒を用いたジクロロメタンの光分解反応においては、基質が活性炭上に強く吸着しており担体上の酸化チタン粒子まで移動することが困難なために光分解反応は溶液相から酸化チタン表面への反応基質の拡散によって分解速度が決まっていることが明らかとなった。(2)異なる粒径を有する活性炭粒子に酸化チタン粒子を担持した触媒を用いて4-クロロトルエンの光触媒分解反応を行ったところ、担体として用いた活性炭粒子が大きくなるほど反応速度が減少した。その結果、吸着した基質の活性炭粒子の内部から表面への拡散が光分解反応の律速段階であることが明らかとなった。
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