Project/Area Number |
08234103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
阿部 圭一 静岡大学, 情報学部, 教授 (80022193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 幸宏 静岡大学, 情報学部, 助教授 (20193526)
中谷 広正 静岡大学, 情報学部, 教授 (80109131)
東山 篤規 立命館大学, 文学部, 教授 (00118001)
辻 敬一郎 名古屋大学, 文学部, 教授 (20023591)
林部 敬吉 静岡大学, 情報学部, 教授 (20023624)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 空間性認知 / 空間性行動 / 人工現実空間 / 知覚心理学 / 行動心理学 / 視覚特性 / 平行並木法 / 等距離並木法 |
Research Abstract |
我々は、自然空間と同等な視覚心理的特性をもつ現実性の高い人工現実空間の提示・実現を目指している。本研究では、人工現実空間の現実性が、自然空間のそれと比較してどのような視覚特性をもつかを測定した。人工現実空間の幾何学的特性をしらべるために、視覚心理学で開発された方法の一つである並木実験法を用い、人工現実空間の平面曲率を求めてみた。 並木実験法では平行並木法と等距離並木法という2種類の測定で得られたそれぞれの平面曲率から視空間が楕円的空間、ユークリッド空間あるいは双曲的空間のいずれの特性をもつかを決定する。 人工現実空間(明室)と人工現実空間(暗室)とを対象に、平行並木法と等距離並木法による実験結果から平面曲率の算定が行った。人工現実空間(明室)での平面曲率は-0.281から+0.207の範囲に分布し、その平均値は+0.103となった。人工現実空間(暗室)の平面曲率は-0.105から+0.167の範囲に分布し、その平均値は-0.086であった。 自然空間での実験によって従来算出されている平面曲率の値は負に分布するのにたいし、人工現実空間・人工暗室空間において得られた平面曲率の値は0に近い。したがって自然空間に比べ本研究で用いられた人工空間はユークリッド空間により近い特性を示すものであるといえる。明確な結論を得るためには今後、被験者数を増やしさらに精密な測定を行うとともに、他の知覚特性を調べることが必要である。
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