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感覚・行動バインディングに必要な周辺視野範囲

Research Project

Project/Area Number 08234212
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

苧阪 直行  京都大学, 文学研究科, 教授 (20113136)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Keywordsバインディング / リーチング / 周辺視
Research Abstract

最近、脳の神経科学や認知心理学では、視覚とリーチングなどの行動を束ねる認知・行動統合系の働きを究明するには視覚など五感の感覚情報がどのように選択的にバインディング(統合)され、目標志向的行動にブリッジされてゆくのかを検討することが必要であるといわれている.これは視覚・行動バインディング問題と呼ばれる.このバインディング問題の解明には(1)現実の脳内機構に求める神経科学的アプローチと、(2)感覚と行動を擬似的仮想空間すなわち人工現実感の世界で擬似的にバインディングさせることによって脳のバインディング問題への手掛かりを得ようとする人工現実感アプローチの2つが考えられる.平成8年度にはスーパースケープを用いたペンティアムベースのVRシステム(Superglobe、3次元位置測定装置、液晶シャッターメガネ)を導入し感覚・行動バインディングに必要なシステムを構築した.本研究ではバインディング問題を解く1つの鍵として視覚系と運動系の統合を考え、視覚と運動バインディングに必要な周辺有効視野を推定した.具体的には、人工現実環境で視野制限を行なう環境を生成し、自己身体のうち手と脚が下半周辺視野に含まれる(あるいは部分的に含まれる)環境を生成し、対象のリーチングに必要な周辺有効視野範囲を求めた.対象のリーチングとグラスピング3Dの移動軌跡(移動のズレなど)と移動速度を視野の広さの関数として計測した結果、手や脚が周辺視野に見えない環境ではバインディングが最適化されないことを見出した.周辺視野が中心視野とその近傍視野に制限される条件では手や脚が周辺視野に見えた瞬間に移動速度の加速が見られ、視野制限のもとではターゲットのみかけの位置が身体に近い位置に変位してみえることが推定された.

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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