半屈曲性・高Tgポリマーの磁場下のLB法による分子配向制御と非線形光学効果
Project/Area Number |
08236211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
重原 淳孝 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助教授 (60170867)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ポリフマレート / LB膜 / 非線形光学 |
Research Abstract |
前年度合成したpoly[isopropyl(p-nitrophenylcarbamoyloxy)neopentyl fumarate](PiNFと略)について、LB法で累積した分子配向異方性を持つX膜(以下、X膜)および異方性を持たないY膜(以下、Y膜)と、スピンコート/ポーリング処理して厚み方向の分子配向異方性を持たせた薄膜(以下、SC膜)の非線形光学特性を評価した。その結果、XおよびSC膜のみが非線形活性であり、分子配向異方性がLB法によっても実現された。しかしながら、Y膜のd_<33>は0.5〜1pm/V程度であり、非線形単位は面内方向についてはランダム配置しており、厚み方向へ配向度は小さいことが分った。これは、neopenthl基の2つのmethyleneの自由回転性がやや高いため、LB法による界面異方性制御の力が及ばないからと考えられる。事実,PiNFは水素結合再配置と連動したガラス転移点を90〜110℃附近に示し、ポーリングしたSC膜はd_<33>=約8〜10pm/Vと、X膜に比べて約10倍の非線形活性を示した。そこで、側鎖非線形単位の自由回転性を低下させたpoly[isopropyl(p-nitrophenylcarbamoyloxy)isopropyl fumarate]を新規に合成し、LB-X膜を作成した。非線形定数の決定にまでは至っていないが、前述したSC膜を凌駕する強度の第二次高調波が観測された。今後は、この材料を用いて各種非線形定数を決定するとともに、薄膜系素子へ展開する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)