南極周回超伝導マグネット気球による高エネルギー宇宙線原子核の組成
Project/Area Number |
08237212
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
普喜 満生 高知大学, 教育学部, 助教授 (10199177)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
|
Keywords | 南極気球実験 / 超伝導ソレノイド磁石 / 原子核乾板 / 顕微鏡 / 画像処理 |
Research Abstract |
本研究では当初南極の気球実験で長時間のSuperJACEEによる宇宙線の観測を考えていたが、延期されて9年度にアラスカで行われることとなった。SuperJACEE超伝導ソレノイド磁石は既にNASAに送られテスト実験も7年度に終わっていたので、今回実験に使われる消耗品の原子核乾板用写真乳剤が他の項目と比べて高価であった。この写真乳剤30kgと支持体用プラスチック乾板を購入し、米国に送った。3月から米国で湿布が行われ、4月にアラスカに送られ5月に気球実験が行われる予定である。もし気候が悪くて延期されれば、秋に行われることになる。気球実験終了後、乾板は解体され、現像処理後、米国と分担して乾板のデータ解析が行われる。 一方、今までのデータ解析や、今後のSuperJACEE乾板解析のために、高速な画像処理ができる顕微鏡画像処理システムを構築するため、CCDカメラ、コンピュータ、画像処理ソフトを購入した。現在加速器実験で使われた乾板から珪素核、鉛核の原子核衝突の画像を取り出し、この中からトラックの情報が取り出せるようシステムの試験を行っている。このトラック情報の座標取得から、運動量や電荷の計測を行って、目的としている一次宇宙線原子核の成分比、エネルギースペクトルの観測や、原子核衝突より生じる可能性のある高温物質生成の研究に利用していく予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)