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¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
研究目的 広域陸面の熱収支水収支の実態把握を目的として,陸面過程のパラメータ化とその検証を行なう.まず,日本の東北地方山岳を含む範囲を試験地として選定し,衛星データ,現地調査,気象ルーチンデータ,及び熱収支・新バケツモデルの組み合わせにより,積雪面積,雪線,積雪水当量,土壌水分,流出量,地温の季節変化を評価する. 研究成果 1.宮城県秋山沢川流域について,「新バケツモデル」を用いて土壌水分,流出量,積雪水当量の季節変化を計算し,さらに河川の熱収支の計算から河川水温を求めた.山地の積雪水当量や雪線標高の季節変化について,熱収支計算と現地調査及び衛星計測による結果はほぼ満足できるものであった. 2.中国の積雪域について延べ18年間を解析した結果,熱収支の計算値がルーチン観測とよく対応し,消雪日は±2日の誤差で再現できた.融雪期前後,アルベ-ドの急変により,熱収支状態が大きく変化する.消雪後の表層土壌が乾燥する約20日間では,潜熱輸送量は大きいが顯熱輸送量は小さい. 3.植生値では,群落の表面温度は鉛直・水平方向に等温ではなく高度分布をもつ.そのため,植被面温度を放射温度計で測定すると測定角によって大きく異なる場合がある.植生多層モデルによる計算と観測から,イネ群落の顯熱輸送量を代表する放射温度を測定する最適な天底角を求め実例について検証した.
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