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再解析データに基づく大気大循環の冷熱源の3次元構造の定量的研究

Research Project

Project/Area Number 08241209
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

田中 博  筑波大学, 地球科学系, 講師 (70236628)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安成 哲三  筑波大学, 地球科学系, 教授 (80115956)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywords大気大循環 / 熱収支 / 再解析データ
Research Abstract

本研究の目的は、地球大気系の大規模構造のなかでも特に重要なハドレー循環、ウォーカ-循環、モンスーン循環を励起する冷熱源の定量的分析であり、そのためにNCEPによる最新の全球再解析データを用いて熱収支解析を行ない、それぞれの収支式各項の3次元的な分布を定量的に評価した。こうして得られた冷熱源の3次元分布は、衛星観測による冷熱源の分布を検証する重要な基礎資料となる。
熱収支式の残差として大気の冷熱源を評価するためには、まず初めに信頼のおける鉛直流を求める必要がある。本研究の結果から、世界の最先端的モデルを用いても、得られる上昇流の信頼性はまだまだ低いということが明らかになった。熱力学方程式において、基本的に観測量とみなせる気象要素は気温、気圧、そして水平風である。それに対し、鉛直流場はモデルの非断熱加熱場と熱力学的にバランスするように作り出されている非観測量である。したがって、ECMWFやNCEPモデルが作り出す上昇流を安易に用いて熱収支式各項を計算し、その残差として非断熱加熱場を評価すると、モデルの産物としての非断熱加熱場を得てしまう恐れがある。これは、論理的に矛盾しており、非現実な値を得ることもある。したがって、観測量としての気温、気圧、水平風から診断的に鉛直流を求め、その鉛直流に基づいて非断熱加熱場求める必要がある。
本研究では、この問題を解決するためにノーマルモード展開法による鉛直流の推定法を新たに開発した。観測量の気圧、水平風を入力として鉛直流を精度良く出力する方法である。この方法で推定された非断熱加熱場は観測量がら直接計算された比較的信頼性の高い推定値であると期待される。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 田中 博・木村 賢一: "1993/94年夏のハドレー循環・モンスーン循環・ウォーカ-循環の強度について" グロースベッター. 33-1. 25-46 (1996)

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      1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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