Project/Area Number |
08245202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
村井 章夫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20000838)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 紅藻カタオゴノリ / ポリカバノシドA / 全合成 / マクロラクトン化 / 絶対配置 |
Research Abstract |
紅藻カタオゴノリより単離されたポリカバノシドAに関し、その複雑な構造と強い毒活性の点から絶対構造の決定を目指し、全合成に着手した。当研究室ではすでに糖鎖、テトラヒドロフラン環部、テトラヒドロピラン環部の各セグメントの合成を終了し、さらに糖鎖とテトラヒドロピラン環部を連結し、この部分の相対構造を決定している。今回、中央部のマクロラクトン部の合成を検討し、この部分の絶対配置を確定した。すなわち、テトラヒドロピラン環部に相当するFAESO誘導体のアニオンとテトラヒドロフラン環部の等価体を反応させ、さらに4工程でテトラヒドロピランアセタールを含むセコ酸へと誘導した。これを山口法にてラクトン化し、酸で処理したところ分子内でアセタール部分の巻直しがおこり高収率でマクロラクトン部の合成が完成した。最終物質の1H-NMRスペクトルは天然物のポリカバノシドAと比較し、各プロトンの分裂型が一致した。また13C-NMRの化学シフトもほぼ完全に一致した。最近ポリカバノシドAの糖部分がD-キシロース、L-フコースであることが東北大の共同研究者により明かになったことより、天然物ポリカバノシドAの絶対配置が明かになった。現在、全合成にむけての最終的構築を検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)