Project/Area Number |
08246251
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
杉本 裕 東京理科大学, 工学部, 助手 (20271330)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 祥平 東京理科大学, 工学部, 教授 (20010762)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
|
Keywords | イソシアヌレート / ポリペプチド / アミノ酸 / 不斉認識 / 不斉触媒 |
Research Abstract |
本研究は、イソシアヌレート環が剛直な平面六角形構造を有することに着目し、これを基にイソシアヌレート環の周囲に複数のポリペプチド鎖が結合した高分子ナノ組織体を合成し、ポリペプチド鎖の螺旋コンホメーションに起因する三次元不斉認識空間を構築することを目的とした。剛直なコア分子の周囲に複数のポリペプチド鎖を有する高分子は、ポリペプチド螺旋の非共有結合的な相互作用により自己組織化し、互いの位置関係が3次元的に固定されると考えられる。さらに、これらが協奏的に機能する場合には、それぞれのポリペプチド鎖が単独で存在する場合と比べてより高い不斉認識能を発現すると期待される高分子組織体の一つである。これまでに、コアにホスファゼン環状3量体やポルフィリン環を利用したポリペプチド組織体などが合成されているが、それらを光学活性低分子の不斉認識に用いた研究はなかった。 本年度は、周辺置換基としてポリペプチド鎖との結合部位となることが期待される官能基を有するイソシアヌレートの合成を試みた。具体的には、3-ニトロフェニルイソシアナ-トの環状3量体を行い、トリス(2-メトキシフェニル)イソシアヌレートを合成した。また、市販のトリス(2-カルボキシエチル)イソシアヌレートと3個のL-アミノ酸メチルエステルをアミド結合で結合した光学活性イソシアナ-トそ合成に成功した。今後は、これらのイソシアヌレートへのポリペプチド鎖の導入し、その機能を評価検討する予定である。
|