胚発生を制御する新規遺伝子の個体レベルでの機能解析
Project/Area Number |
08252206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
濱田 博司 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (00208589)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 形態形成 / 細胞分化 / 遺伝子欠損マウス |
Research Abstract |
胚発生の制御に関与すると思われる以下の新規遺伝子について、それらの機能を個体レベルで解析した。1)左右非対称に発現するTGFβ関連遺伝子lefty:マウスにおいては二つの保存された遺伝子(lefty-1,lefty-2)が存在し、それぞれ異なった組織で非対称な発現を示す事が判った。これらの遺伝子の左右決定における役割を知るため、lefty-1,lefty-2の各々を欠損する変異マウスを作製した。lefty-1欠損マウスの形質を解析したところ、多くの臓器の位置異常が認められ、少なくともlefty-1は身体の左右の決定に置いて必須の因子であることが判明した。また、lefty-1,lefty-2遺伝子の転写調節領域をトランスジェニックマウスの系を用いて解析し、左右非対称な発現を規定しているcis-elementを同定した。2)レチノイン酸を不活性化する酵素P450RA:P450RAを利用して、胚発生における内在性レチノイン酸の役割を解析した。この酵素をカエル胚に導入すると、種々の発生異常を誘導することにより、内在性レチノイン酸の重要性が示唆された。P450RA遺伝子欠損マウスの作製を開始した。3)神経細胞の分化・成熟に関与する遺伝子:未知の神経栄養因子の受容体を同定し、その発現様式を調べた所、末梢神経に特異的に存在することが判った。この遺伝子の欠損マウスの作製を開始した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)