核移植技術を用いたマウス胚性幹細胞由来個体の作出に関する研究
Project/Area Number |
08252210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
角田 幸雄 近畿大学, 農学部, 教授 (80217364)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | 核移植 / 胚盤胞 / 内細胞塊細胞 |
Research Abstract |
平成7年度の研究によって、4細胞期胚のG_1期の核を活性化直前の卵細胞質と融合した場合に体外での発生能が高いこと、核移植卵の核をさらに受精卵由来の卵細胞質へ再度置換することによって正常なマウスへ発生することが明らかとなった。また、同様な核移植法を用いることによって後期桑実胚細胞由来の産子を得ることができた。本年度は、この核移植実験系を用いて胚盤胞内細胞塊(ICM)細胞ならびにES細胞由来核移植卵の個体への発生能を追求した。ICM細胞の核移植では、自然交配後3.5日目に採取した胚盤胞をノコダゾール添加培地で12時間培養後アフィディコリン添加培地で分裂させ、透明帯を除去し、免疫手術法でG_1期のICM細胞を単離した。ついで、ICM細胞1個をあらかじめ第2減数分裂中期の染色体を除去したM期の除核卵細胞質へ、HVJ(センダイウイルス)を用いて融合させ、電気的活性化刺激を与えた。さらに、2細胞期で体外受精由来の2細胞期胚の両割球との交換を行った後発生させ、受胚雌へ移植した。その結果、2回目の核移植で15〜64%が桑実胚〜胚盤胞へ発生し、20個の核移植胚から正常な生殖能力のある2匹の産子が得られた。つぎに、G_1期に同調したES細胞(TT2)の核移植を行ったところ、核移植卵のうち37〜47%が桑実胚〜胚盤胞へ発生することが判明した。しかしながら、こらまでのところ産子を得るには至っていない。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)