地域環境および生物環境としての磯モデルの構築と磯の保全・形成手法に関する研究
Project/Area Number |
08255208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小柳 武和 茨城大学, 工学部, 教授 (50108205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志摩 邦雄 茨城大学, 工学部, 助手 (10241746)
三村 信男 茨城大学, 工学部, 教授 (60133089)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 海岸環境 / 磯 / 磯名 / 生物生息環境 / 景観 / レクリエーション活動 / 茨城県北部 |
Research Abstract |
本研究では、特に磯場の形態的特徴に着目し、茨城県北部を中心に磯場における生物(藻類や動物類)の棲息実態と、地域住民の磯場に対する環境認識およびそこでの諸活動の調査結果と磯場の形態的特性の関係を分析することによって、磯場の有する生物環境としての資質および地域環境としての資質を明らかにした。さらに、磯場の評価・保全のみならず、自然環境および地域環境としての複合的資質を持つ共生型海岸デザインに応用することを念頭に、磯場の形態モデルを提案した。 具体的な成果は、以下のとおりである。 (1)茨城県北部海岸における539個の磯名と1201個の磯名語彙の分析により、地域住民の磯に対する環境認識を明らかにするとともに、磯の形態的特徴を示すデザインボキャブラリーを83個抽出した。 (2)文献調査、ヒアリング、実態調査に基づき、磯における藻類、魚類、野鳥等動植物(計277種)の生息地形態データベースを作成し、磯場の地形的・海象的特徴や護岸等の人工構築物の形態的特徴と生物生息との関係分析により、磯の生物生息形態を17のタイプに類型化できた。 (3)大洗と那珂湊の磯場での利用実態調査を行い、磯遊びと釣りなどのレクリエーション活動と生物生息との関わり、およびレクリエーション活動に利用されやすい磯場の形態的特徴を明らかにした。 (4)以上の成果に基づき、14タイプの磯の生物生息環境モデルを構築することができた。 以上の成果は、土木学会等に公表の予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)