Project/Area Number |
08256102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
高野 貴子 帝京大学, 医学部, 助教授 (50236246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 泰子 帝京大学, 医学部, 助手 (40246038)
高野 薫 筑波大学, 物質工学系, 助教授 (60133005)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 高圧力 / 生存率 / 細胞死 / ネクローシス / アポトーシス / NB1 |
Research Abstract |
ヒト由来の培養細胞を用いて、高圧力による細胞死について以下の結果が得られた。使用した細胞は正常リンパ芽球(EB3)、B cell lymphoma cell line(Ramos)、Neuroblastoma cell line(NB1)等である。高圧発生装置は共同研究者が独自に開発した結晶解析用装置で、細胞を培養液中に浮遊させたままで、高圧かつ一定の温度管理下におくことができる。圧力処理の条件は、一定の圧力で30分間、37℃の加圧とした。 1,EB3およびNB1の除圧直後の生細胞率は、85MPa以下の加圧では100%に保たれ、180-200MPaで0%になった。85MPaから200MPaの間では生細胞率は圧力増加に従ってSigmoidal curveを描いて減衰した。50%生細胞率は、約130-150MPaであった。 2,除圧後CO_2インキュベータ-内で培養を継続し、継時変化を観察した。100MPa(EB3)と120MPa(NB1)の加圧後の場合はネクローシス細胞が漸増し、8時間後からアポトーシス細胞が出現し、以後16時間まで増加した。50MPa(EB3)の場合は除圧後アポトーシス細胞はみられず、細胞数の増加と細胞分裂が圧力処理後も起こっていた。圧力誘起アポトーシスは蛍光顕微鏡および電子顕微鏡による形態観察のほかTUNEL法により生化学的に検出した。 3,高圧力処理によりDNA複製は顕著に障害され、細胞死を引き起こす圧力よりも低い圧力で障害された。 4,Ramosの除圧直後の生細胞率は、25MPaまでは100%で、200MPaでは全部の細胞が死滅し、50%生存率は約100MPaであり、1より低かった。 5,アポトーシスに関連する遺伝子産物の発現量を調べるために、p53,bcl-2,bcl-x_L,baxなどの抗体を用いてWestern blottingによる解析を行なっている。各細胞で発現量が異なり、現在加圧との関連を解析中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)