筋および細胞骨格蛋白質の発生と心筋細胞の分化ならびにその異常
Project/Area Number |
08258205
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
嶋田 裕 千葉大学, 医学部, 教授 (70009116)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 心筋 / 骨格筋 / トロポニン / アイソフォーム / 筋原線維形成 |
Research Abstract |
心筋と骨格筋(胸筋)のトロポニンIのアイソフォーム(それぞれCTnIとFTnI)の各筋原線維への取り込みの機構を調べる目的で、遺伝子の一部を欠損したCTnIとFTnI(CTnI頭部、CTnI尾部1、CTnI尾部2、FTnI頭部、FTnI尾部)を各筋の培養細胞に強制発現させ、蛍光抗体法により観察した。CTnI尾部1は2よりも長いものを用いた。CTnI尾部1とFTnI尾部は、それぞれ心筋と胸筋の筋原線維にのみ取り込まれた。CTnI尾部2はどの筋原線維にも取り込まれなかった。CTnI尾部1とFTnI尾部では筋原線維への結合の強さに違いがみられ、CTnI尾部1の取り込まれた細胞は少なく、取り込まれていてもわずかであった。しかしFTnI尾部の取り込まれている細胞は多く、その程度も強かった。すなわちFTnI尾部は胸筋の筋原線維に対する親和性が非常に強いことが示唆された。CTnI頭部とFTnI頭部はどの筋原線維にも取り込まれなかった。しかしTnI頭部とTnI尾部を結合させたキメラではその組み合わせにより異なったパターンで筋原線維に取り込まれることから、TnI頭部はTnI尾部の親和性の増幅や結合の特異性を調節することが示唆された。これらのことからTnI尾部は筋原線維への結合領域、頭部は尾部の調節領域であることが示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)