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¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
出芽酵母においては、出芽位置が細胞質分裂の位置となる。出芽位置の決定と芽の形態形成は、出芽位置に形成される蛋白質複合体を介して遂行されると考えられる。この蛋白質複合体の形成に重要な働きをしているrho型GTPase(Cdc42,Rho3)とその関連遺伝子産物(Beml等)について解析した. 1 RHO3の活性型変異を同定し、その変異株を解析した.活性型Rho3は、膜の伸長部位に塊状になって存在し,Cdc42やBoi蛋白質(下記参照)と局在を共にし,アクチンパッチの局在を変化させていた.アクチンパッチの局在と細胞膜、細胞壁の伸長は、密接に関連していた。このことは,Rho3を含む蛋白質複合体が芽の形態形成に働いていることを強く示唆する. 2 Beml蛋白質には、2つのSH3ドメインが存在するが、そのうちのC末よりのSH3ドメインがBemlの機能に重要であることを明らかとし,そのSH3ドメインに結合するBoi蛋白質を同定した.Boi蛋白質は、芽の成長に重要であり、遺伝的に強くRho3と関連していた。Rho3と同じ経路に属する因子と考えられる。two-hybrid法により,BemlとBoi蛋白質双方ともCdc42のエフェクターであることが示唆された. 3 rho型GTPaseと結合するBem4を同定した.Bem4は、Rho3を除くすべての酵母rho型GTPaseと結合し、それらの機能発現に重要であった。したがって、Bem4は、rho型GTPaseとそれと相互作用する因子との結合を促進するシャペロン様活性をもつと予想される.
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