Project/Area Number |
08260102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 冬木 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (30184493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 靖之 横浜国立大学, 工学部, 助手 (80202050)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | hnRNP D / RNA結合蛋白質 / NMR / RNPモチーフ |
Research Abstract |
(1)D1H蛋白質単独の立体構造決定 安定同位体15N標識化及び13C,15N二重標識化したD1Hを作製し、各種の二重、三重共鳴NMR法による解析を行い、主鎖の帰属を完了した。その結果、D1Hが有するRNPモチーフもこのモチーフを有する他の蛋白質と同様に、βαβ-βαβ構造をとっていることを明らかにした。さらにD1Hでは、alternmative splicing部位よりN末端側にもβストランド様構造がひとつ存在することを明らかにした。さらに三次元立体構造を明らかにするための側鎖の帰属もほぼ完了した。また、構造計算を既に開始しており、目下、主鎖のr.m.s.d.が1.5オングストロームの構造を得ている。 (2)D1H蛋白質と基質RNAとの複合体の構造解析 これまでに、15N標識化D1Hと結合するRNAオリゴヌクレオチド、(UUAGGG)4、の滴定を1H-15NHSQCによりモニターし、複合体形成の様子を調べた。そして、D1H:RNA=1:1のときのケミカルシフトパーターベションから、RNAと相互作用しているD1Hの残基の特定を行った。その結果相互作用は、RNPモチーフを有する他の蛋白質と同様、主にβシートのところでなされていることを明らかにした。さらに、D1Hではそれ以外に一番目のβシートとαヘリックスの間のループに位置する残基でもなされていることを明らかにした。さらに、(UUAGGG)の2回及び1回繰り返しの2種類のRNAについても同様な実験を行った。その結果、6merのRNAでも24merの時と同様な特異的な相互作用が生じる事を明らかにした。
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