転写のチェックポイントとして機能する基本転写因子TFIIEの情報認識機構の研究
Project/Area Number |
08260213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大熊 芳明 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (70192515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花岡 文雄 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (50012670)
森川 耿右 生物分子工学研究所, 構造解析研究部門, 部門長 (80012665)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 転写 / 基本転写因子 / チェックポイント / 情報認識機構 / DNA除去修復 / TFIIE / TFIIH |
Research Abstract |
1.TFIIEの欠失変異体の調製と情報認識の際の構造一活性相関の生化学的解析 1)構造解析に用いるため、2つあるTFIIEのサブユニットを単独あるいは複合体で大腸菌にて産生させ、S-セファロース、mono-Q、phenyl HPLC等のカラムにて精製した。 2)TFIIEのTFIIEβサブユニットの欠質変異体を大腸菌にて産生させ、転写への影響や反応に関与する蛋白質との相互作用を解析した。N末端、C末端から削った変異体及び内部を欠失させた変異体を作成し、解析したところ、N末の50アミノ酸までを削っても転写活性は影響を受けず、C末から13個削ると活性は見られるが野生株の10%以下となった。次にTFIIEβがどの基本転写因子と結合するかを調ると、TFIIBとTFIIFβと強く結合したので、TFIIEβ内のこれら因子の結合領域を解析した。その結果、両者は共にC末端近傍の塩基性領域(アミノ酸257番-277番目)に結合した。 2.TFIIEの結晶化とX線構造解析による情報認識機構の検討 TFIIEの両サブユニットの精製が完了したので、現在それら全長の蛋白質を結晶化する試みを開始している。 3.TFIIHおよびIIEとDNA修復関連蛋白質の相互認識機構の研究 精製した蛋白質による無細胞DNA除去修復系を構築し、転写とカップルしたDNA除去修復の際にTFIIHとIIEがいかに情報認識を行なっているかを、精製したこれらの蛋白質を用いて生化学的に解析している。具体的には、現在までに修復因子XPC、XPGとTFIIHとの相互作用が見出された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)