遺伝子改変動物の造血幹細胞動態制御を指標としたサイトカイン系薬剤評価モデルの開発
Project/Area Number |
08261220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 国立衛生試験所 |
Principal Investigator |
井上 達 国立衛生試験所, 安全性生物試験研究センター・毒性部, 部長 (50100110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 隆志 国立衛生試験所, 安全性生物試験研究センター・毒性部, 主任研究官 (50185071)
高木 篤也 国立衛生試験所, 安全性生物試験研究センター・毒性部, 主任研究官 (00179417)
横田 崇 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (50134622)
平林 容子 国立衛生試験所, 安全性生物試験研究センター・毒性部, 主任研究官 (30291115)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 遺伝子改変動物 / サイトカイン / サイトカイン受容体 / サブユニット構造 |
Research Abstract |
本研究は大別して、(1)導入遺伝子ベクターの構築と「ト」マウスの作製、(2)「ト」マウスの遺伝子挿入確認と発現解析、(3)「ト」マウスを用いたサイトカインに対する反応性の解析、等から構成されており、以下に実績の概略を示す。 1.導入遺伝子ベクターの構築と「ト」マウスの作製:(平林・横田・井上)IL-3受容体各サブユニット遺伝子の「ト」マウス作製のための導入遺伝子ベクターの構築およびその「ト」マウスの作製は、既に一通りの系統樹立を終了しているので、一部の同一遺伝子による「ト」マウス系統の不足しているものについて複数系統の樹立観察を目的として、熊本大学鈴木操、山村研一博士の協力の元、追加作製を行った。2.「ト」マウスの遺伝子挿入確認と発現解析:(平林・梅村・横田・井上)導入遺伝子の確認は主に、すでに条件設定のなされているPCR法にて行い、導入遺伝子の発現の解析の為、RT-PCR法や遺伝子産物特異抗体(京大・米原教授より恵与)を用いたFlow cyotmetric assayにて確認を行った。3.「ト」マウスを用いた当該サイトカインに対する反応性の解析:(平林・高木・梅村・井上)当研究課題では表題にも示したとおり、IL-3受容体のサブユニット毎の遺伝子過剰発現「ト」マウスでの個体レベルでの受容体分子の再構成を促し、幹細胞制御のモデルを構築しようとするものである。このため具体的には、1)IL-3受容体のα鎖と同β_<IL3>鎖の機能の異同につき、新しく樹立した「ト」マウスを含めた培養性幹細胞レベルでの解析を行い、新たな知見を得つつある。2)IL-3受容体の共役β鎖(βc)「ト」マウスを用いた、α鎖「ト」マウスとの相互関係の解析を行い、このものがβ_<IL3>鎖と異なった反応性を持つことが明らかとなり、すでに樹立されている幾つかの別系統での検証を行うべく準備を進めているところであるが、移動に伴う生産計画の遅れから解析には至らなかった。 尚、備品には遺伝子導入装置の付属機器を用意し、追加「ト」マウス作成、遺伝子構築その他に有効に活用した。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)