光形態形成に関わるYPT/rabタンパク質の機能の解析
Project/Area Number |
08262208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐々木 幸子 名古屋大学, 農学部, 教授 (00026519)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 光形態形成 / 小胞輸送 / エンドウ / CTP結合タンパク質 / 伸長 |
Research Abstract |
光形態形成に関わるTPT/rab蛋白質の機能を解析するために以下の実験を行い、新しい知見を得た。本研究ではエンドウのpra2 proteinと名ずけたYPT/rab蛋白質を対象としている。この蛋白質は暗所生育エンドウの茎の成長領域に多く発現し、光が当たると消失するので、発芽直後の実生の光形態形成に関わると推測されている。 (1)pra2 proteinは伸長する茎の膜画分にある。どの膜画分に局在するか以下の方法で調べた。 1、in situ hybridizationで細胞特異的分布を調べた。予測どうり、mRNAは伸長部位の小さな細胞に分布していた。 2、細胞膜分画で細胞内のどの膜にあるか調べた。ゴルジ膜画分に多かった。しかし、細胞膜画分にも多く、更に詳細に調べなければならない。 3、免疫電子顕微鏡法で局在を調べたが、本タンパク質がごく微量(0.01%)のためか、信頼出来る結果は得られなかった。 (2)pra2 proteinを過剰発現させた形質転換タバコを作成した。T0、T1の形態、及び暗所生育実生形態に、変化は見られなかった。mRNA量はエンドウ茎伸長部位よりも多く発現していても、pra2 proteinはエンドウ茎伸長部位と同じ程度しかなかった。多分不必要な蛋白質であるため、分解されるのであろう。 (3)GDP型またはGTP型GST-pra2 fusion protein columnを用いて、これと特異的に相互作用する分子を探した。エンドウ暗所茎伸長部位抽出液をこのカラム流し、探索した。可溶性画分に1つと不溶性画分に1つの蛋白質をみつけた。今後、この蛋白質の正体を明らかにしていきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)