Project/Area Number |
08262221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
飯田 秀利 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70124435)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | カルシウムチャネル / シグナル伝達 / カルシウムイオン / シロイヌナズナ / Saccharomyces cerevisiae / 低分子量Gタンパク質 / 分子生物学 / 高等植物 |
Research Abstract |
本研究の目的は、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のCa^<2+>流入欠損株(midl変異株)の致死性を相補する高等植物のcDNAをスクリーニングすることにより、高等植物のCa^<2+>チャネルcDNA、およびそれと関連してはたらくCa^<2+>シグナルの受容・伝達因子やCa^<2+>チャネル制御因子などのcDNA群を単離し、解析することである。本年度の研究により、midl変異株を部分的に相補するcDNAを、シロイヌナズナ実生のcDNAライブラリーから6個、タバコ培養細胞BY-2のcDNAライブラリーから3個を単離することに成功した。それらの塩基配列を決定した結果、Ca^<2+>チャネルのcDNAは含まれていなかったが、シロイヌナズナ実生のcDNAライブラリー由来の一つは、低分子量Gタンパク質の一種であるADP-リボシレーションファクター1(ARF1)のアラビドプシスホモログをコードしていることを明らかにした。動物ではホルモンのシグナルを受けたARF1はCa^<2+>チャネルを開口させ、Ca^<2+>依存的にホスホリパーゼDを活性化することが示唆されている。今後はさらにcDNAのスクリーニングを続けるとともに、アラビドプシスARF1のCa^<2+>シグナル伝達における役割を研究する予定である。
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