細胞増殖・分化におけるホスファチジルイノシトール3キナーゼの役割
Project/Area Number |
08265212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福井 泰久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00181248)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | ホスファチジルイノシトール / PIP3 / PHドメイン / 小胞輸送 / tecキナーゼ |
Research Abstract |
ホスファチジルイノシトール3キナーゼの役割や活性調節機構の解析のため、ホスファチジルイノシトール3キナーゼの産物、PIP3に対する結合タンパク質を検索した。その結果、数種のタンパク質が検出されたが、そのうち、未知と思われる約40kDのタンパク質を同定し、遺伝子のクローニングに成功した。塩基配列決定の結果、Zinc fingerモチーフをもちArfという小胞輸送にかかわるG-タンパク質のGTPase活性化因子と高い相同性をもつことがわかった。また、Pleckstrin homology領域を2つもち、これがPIP3に結合すると考えられた。これらの結果は、以前からあるホスファチジルイノシトール3キナーゼが小胞輸送に関わるという仮説を支持し、実際にホスファチジルイノシトール3キナーゼと小胞膜輸送の仲介をするタンパク質を発見した可能性を示唆している。また、そのほか既知のタンパク質も数種同定している。そのうち1つはtecチロシンキナーゼで、ホスファチジルイノシトール3キナーゼと共発現させると活性が抑制されることがわかった。また、PIP3との結合ドメインとしてPleckstrin homology領域付近を決定した。この領域を欠くtecタンパク質は上記の活性抑制を受けないことから、ホスファチジルイノシトール3キナーゼにより活性を調節されていると考えられた。そのほか、数種のタンパク質を同定し、現在研究を進めている。以上のように、本研究ではホスファチジルイノシトール3キナーゼの標的タンパク質について検討し、数種のタンパク質を同定し、ホスファチジルイノシトール3キナーゼの関与する情報伝達系に新しいいとぐちを供給した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)