Project/Area Number |
08265227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
吉田 利通 三重大学, 医学部, 助教授 (80166959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂倉 照よ 三重大学, 医学部, 教授 (80073120)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | テネイシン / 乳癌細胞 / 移植腫瘍 |
Research Abstract |
本研究では、乳癌細胞の産生するTN-Cの役割をin vtroで検討すると共に、遺伝子欠失マウスなどから樹立した乳癌細胞を種々の遺伝子型の宿主に移植し、宿主側のTN-Cの癌進展における役割を明らかにしようとした。 1.GR S/A系にバッククロスしたTN-C遺伝子欠失(TN-C-/-)マウスおよびヘテロ(TN-C+/-)マウスに自然発生する乳癌から乳癌細胞株を樹立した。また、TN-C-/-マウスから樹立した乳癌細胞株にTN-C cDNAを導入し、ベクターのみを導入した細胞と形質を比較した。 2.TN-C+/-乳癌細胞とTN-C-/-細胞の傷つけアッセイ法で遊走能を比較したところ、TN-C+/-細胞で有意に速い遊走を認めた。また、TN-C cDNAを導入した細胞では、ベクターのみを導入した細胞と比較し、遊走能を高かった。 3.野生型GR S/Aマウスから樹立した乳癌細胞株、TN-C-/-マウスから樹立した細胞株を、野生型、TN-C+/-型、TN-C-/-に移植し、腫瘍増殖、浸潤性について比較した。両細胞ともに、宿主のTN-C産生能の差によると考えられる明らかな増殖、浸潤、転移の差異は見られなかった。 4.これらの結果から、TN-Cは癌細胞自体の遊走に関連していると考えられるが、移植腫瘍では増殖、浸潤においてredundantな分子であると推測される。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)