C/EBPファミリー特にCHOPによる細胞増殖抑制機構の解析
Project/Area Number |
08265234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
審良 静男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50192919)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
Fiscal Year 1996: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
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Keywords | 転写因子 / ロイシンジッパー / DNAの傷害 / アポトーシス / 細胞増殖 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
C/EBPファミリーメンバー(C/EBP,NF-IL6,CHOP)は、C末端にロイシンジッパー構造を有し、DNA結合部とロイシンジッパー構造部において高いホモロジーを有している。CHOPは、UV照射、methylmethane sulfonate処理などのDNA障害や接触阻止に際して特異的に誘導されるgadd153と同一である。CHOPは増殖阻止によって誘導されるばかりでなく、それ自身細胞増殖を抑制することが明らかとなっている。本研究では、CHOPの機能の解析を行った。 (1)CHOPのM1白血病細胞株への強制発現:LacSwitch系にCHOPcDNAを組み込み、CHOP蛋白をIPTGで誘導した。CHOP誘導後72時間でM1細胞の60%以上がアポトーシスで死亡した。M1白血病細胞株はp53を欠損していることからCHOPによるアポトーシスはp53非依存性である。CHOPによるアポトーシスには、ロイシンジッパー構造が必要であるがDNA結合部や転写活性化ドメインは必要がないことからCHOPは、ロイシンジッパー構造をもつ他の転写因子の活性をブロックすることでアポトーシスを誘導している可能性が考えられた。 (2)CHOPノックアウトマウスの作製:CHOPのin vivoでの役割を調べるためCHOP遺伝子欠損マウスを作製した。CHOPノックアウトマウス由来の胎児線維芽細胞を用いて血清除去、UV照射による細胞周期の変化を調べたが野性型マウスと差が認められなかった。現在、その他の方法や組織でDNA障害にともなう細胞増殖阻止やアポトーシスに異常がみられないかどうか検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)