Project/Area Number |
08265238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
坂本 長逸 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (30196092)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | EGF / 胃粘膜上皮細胞 / EGF family / 増殖因子 / クローニング |
Research Abstract |
(1)新規cDNAがコードする蛋白質のEGF様増殖活性の検討 1)新規EGF様蛋白質cDNAを形質導入したNIH線維芽細胞のクローン化 2)新規EGF様蛋白質を高発現するクローン化NIH線維芽細胞の大量培養及び新規EGF様蛋白質の精製。私共は既に大腸菌よりGST融合蛋白質を得ており、この蛋白質よりEGFドメインとfollistatinドメインに対するモノクローナル抗体を作成している。モノクローナル抗体を用いて新規EGF様蛋白質TRが高発現するNIH線維芽細胞培養液上清よりTRの精製を試みている。 3)精製EGF様蛋白質の生物活性の検討 EGF受容体を過剰発現する細胞株を用いたEGF受容体リン酸化能の検討。TR高発現NIH細胞の培養液上清を用いてミンク肺上皮細胞、A172glioblastoma細胞でerbB2のリン酸化を認めた。一方、erbB2,erbB3発現細胞でも、必ずしもTRを含む培養液はerbB2をリン酸化せず、従ってTRの受容体が存在する細胞においてerbB2のリン酸化が観察されるものと思われた。 4)NIH線維芽細胞培養液上清のDNA合成能の検討。 TRを含む培養液上清はA172細胞や、ミンク肺上皮細胞でDNA合成能を認めた。 (3)胎児、新生児、成人マウスにおける組織分布のノーザン分析、ウエスタン分析による検討。TRはヒト成人組織では大脳、骨格筋、胃粘膜線維芽細胞に高発現する。 マウス胎児では胎生11日目より発現が観察される。免疫染色では中枢神経シュワン細胞や皮膚基底膜に免疫活性を認めた。
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