膜型プロテアーゼ(MT-MMP)を標的とした癌転移・浸潤の診断・制御技術開発
Project/Area Number |
08266222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
佐藤 博 金沢大学, がん研究所, 助手 (00115239)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 癌 / 転移 / ゼラチナーゼA / MT-MMP / マトリックスメタロプロテアーゼ |
Research Abstract |
癌の浸潤・転移のキ-エンザイムであるゼラチナーゼA活性化因子として我々は膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT-MMP)を同定した。その後さらに2種類のMT-MMPを同定しそれらは各々MT1-,MT2-,MT3-MMPと命名された。なかでもMT1-MMP発現は癌組織における発現頻度が特に高く組織におけるゼラチナーゼA活性化と最もよく相関することからMT1-MMPの浸潤・転移における重要性が示唆された。MT1-MMPの血清診断技術開発のための単クローン抗体を作成した。3種類のペプチドに対する抗体を数クローンづつ得て、各々の特異性を検討した。その結果、複数のクローンについて免疫沈降、ウエスタンブロッティング、組織免疫染色に使用可能なことがわかった。 大腸菌にて産生したリコンビナントMT1-MMPはゼラチナーゼA活性化能を有すること、またペプチド基質を切断することからこの標品を用いた阻害剤スクリーニング系を開発した。その結果、既知の抗癌・抗転移剤として開発されたマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、BB94,CT543について良好な結果を得た。よって本システムはマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤スクリーニングシステムとしての有用性が示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)