IL-15による新しい癌免疫療法の開発のための基礎的研究
Project/Area Number |
08266225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉開 泰信 名古屋大学, 医学部, 教授 (90158402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 仁志 名古屋大学, 医学部, 助手 (00283440)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | IL-15mRNA / Meth-A / 胸腔内接種 / マウス / IL-12+IL-15 / 併用療法 |
Research Abstract |
マウスIL-15mRNAにはそのcDNAの解析よりexon5のalternative splitingによって少なくとも2種類のisformが存在していることがわかった。exon5の3'上流には2ケ所のRNA spliting siteが認められ、そのspliting siteによって通常のexon5とexon5の5'に129bpの塩基配列が加わったalternative exon5をもつmRNAが存在する。その転写効率には差を認められなかったが、蛋白翻訳効率はalternative exon5を有するmRNAが著しく高いことが分かった。しかしながら、どちらのmRNA由来のIL-15蛋白も細胞外分泌能がかなり低く、IL-15は主に細胞内にとどまっている可能性が考えられる。 IL-15の抗腫瘍効果を、Meth-A胸腔内接種BALB/cマウスで検討した。IL-15 100ngを腫瘍接種後3回投与した群では、コントロール群に比べて有意に生存率を高めた。IL-12 100ng単独投与では、抗腫瘍効果を認めなかったが、IL-12及びIL-15の併用によってIL-15単独よりさらに生存率を高めることが明らかになった。IL-12+IL-15投与群での胸腔内では、CD3^-IL-2RB^+細胞とγIFNが有意に増加しており、これらの細胞とサイトカインが抗腫瘍効果の初期肪御に関与していると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)