臨床応用を目指したインテリジェント化ハイブリッドTNF-αの分子設計とその評価
Project/Area Number |
08266235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真弓 忠範 大阪大学, 薬学部, 教授 (00098485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 康央 大阪大学, 薬学部, 助手 (50263306)
中川 晋作 大阪大学, 薬学部, 講師 (70207728)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | Tumor Necrosis Factor / Cytokine therapy / Bioconjugation / Drug Delivery System |
Research Abstract |
臨床応用が切望されている腫瘍壊死因子(TNF-α)は、体内滞留性に極めて乏しいうえ、多様な生理活性を有するために副作用制御が困難であり、極度に臨床応用が制限されてしまっている。従ってTNF-αを医薬品化するためには、生体内不安定性の克服および目的とする治療作用(抗腫瘍効果)と副作用を分離することが急務となるが、この薬物治療の根本問題を追求した研究は皆無であった。そこで本研究では、上述の問題点を克服することを目的に、TNF-αの水溶性高分子ハイブリッド化を試みた。その結果、TNF-αを最適条件でハイブリッド化することで、生体内安定性を飛躍的に向上できること、さらにTNF-αの多様な生理作用の中から目的とする主作用(治療効果)を選択分離し、医薬品としての有用性を引き出しうることが判明した。さらに最適ハイブリッドTNF-αは、これまでTNF抵抗性を示すと言われていた多くの腫瘍株に対しても劇的な治療効果を有していた。これまでのサイトカイン療法の最大の障壁は、体内安定性の乏しさと作用の多様性による、避けがたい副作用発現であったが、これら両問題を同時に解決できる手段の開発は、次世代のサイトカイン療法確立に大きく寄与するものと期待できる。現在、本最適ハイブリッドTNF-αに種々機能賦与を試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)