神経線維腫症1型遺伝子異常の蛋白発現ベクターを応用した診断法の確立
Project/Area Number |
08266237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松尾 雅文 神戸大学, 医学部, 教授 (10157266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹島 泰弘 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (40281141)
西尾 久英 神戸大学, 医学部, 助教授 (80189258)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | In vitro翻訳 / 転写 / 点突然変異 / マイクロサテライト / がん遺伝子 |
Research Abstract |
巨大な遺伝子あるいは多くのエクソンを有する遺伝子で、遺伝子の中に存在する点突然変異を明らかにすることは極めて困難なことである。そのため、遺伝子異常解析上の難点を克服するため様々な方法が考えられてきている。研究者は遺伝子の異常をDNAを直接解析することにより明らかにするのではなく、遺伝情報の産物である蛋白を解析することにより効率的な遺伝子異常解析システムが確立されると着想した。そして、リンパ球中のmRNAを解析材料として、これを逆転写酵素によりcDNAにかえ、このcDNAをテンプレートしてIn vitroでの転写・翻訳系を用いて蛋白を産生させ、産生された蛋白のサイズの異常を明らかにする解析系を構築してきた。 現在、本システムの有用性を検討するため、がんの発生と大きく関与しているDNA修復遺伝子で、その異常検出能について解析している。そして、遺伝子異常検出能を検討する準備段階としてDNA修復遺伝子異常の存在を発見する方法の確立につとめた。そのため、DNA修復遺伝子異常の存在を示唆するマイクロサテライトの不安定性の容易な検出法の確立をはかった。ここでは、自動DNA塩基配列解析方法を応用した簡易なマイクロサテライト不安定性の検出法を確立した。これにはマイクロサテライトを蛍光ラベルしたプライマーを用いてPCR増幅し、これを自動DNA塩基配列解析装置により分離同定した。この方法では2塩基の差も明らかに分離でき、高性能でしかも容易な方法が確立できた。そして、この方法を用いて日本人のがん家系でマイクロサテライト不安定性を示す例を発見することが出来た。この症例では、DNA修復遺伝子の異常が強く疑われ、DNA修復遺伝子の異常を今回確立したIn vitro翻訳系で解析している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)