アデノ随伴ウイルスベクター系の開発と新規自殺遺伝子を用いた細胞制御法への応用
Project/Area Number |
08266261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小澤 敬也 自治医科大学, 医学部, 教授 (30137707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
卜部 匡司 自治医科大学, 医学部, 助手 (40213516)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 遺伝子治療 / 遺伝子導入 / AAVベクター / パッケージング細胞株 / 遺伝子組込み / 自殺遺伝子 / 細胞制御 |
Research Abstract |
新しい遺伝子導入用ベクターとして安全性の高いアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターが注目されているが、その作製法が煩雑であることなど、未解決の課題も多い。本研究では、ベクター作製用のパッケージング細胞株の樹立に向けた基礎的検討を行った。Cre-loxP系を応用した新しいスイッチ機構により、細胞毒性を有するRep蛋白質の制御を試み、10^8-10^9particles/10cm dishのAAVベクターを作製できた。但し、その都度トランスフェクションにより作製する従来法に比べると、ベクターの力価が低く、また長期間その性質を維持するのが困難であるため、さらに効率の良い細胞株の作製が必要である。また、AAVベクターによる遺伝子導入効率を種々の細胞を用いて検討したところ、神経細胞、内皮細胞、平滑筋細胞、心筋細胞、神経膠芽腫細胞株などで良好であり、リンパ球などの浮遊細胞や神経芽腫細胞株への導入効率は低かった。さらに、将来的な方法として期待される第19番染色体部位特異的遺伝子組込み法(TVI:targeted vector integration)に関する基礎的検討では、Rep78/68とITRが重要な働きをしていることが判明した。その他、骨髄移植後再発白血病に対するGVL(移植片対白血病)効果を期待したドナーリンパ球輸注療法の安全性を高める工夫について検討した。即ち、副作用として問題となる重症GVHD(移植片対宿主病)対策として、新規自殺遺伝子のアポトーシス誘導遺伝子を用いたドナーリンパ球の制御法の可能性について、基礎的検討を進めた。具体的には、Fas/エストロゲン受容体キメラ遺伝子を導入しておき、細胞死をエストロゲンで誘導することを試みた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)