Project/Area Number |
08266266
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
伊東 恭悟 久留米大学, 医学部, 教授 (50125499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 康久 久留米大学, 医学部, 助手 (90268847)
七條 茂樹 久留米大学, 医学部, 助教授 (30080592)
中尾 真修 久留米大学, 医学部, 助手 (40258447)
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 助手 (00261066)
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Project Period (FY) |
1996 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥39,100,000 (Direct Cost: ¥39,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥10,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
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Keywords | 癌拒絶抗原遺伝子 / キラーT細胞(CTL) / 癌特異免疫療法 / ペプチド分子 / 上皮性癌 / 癌ペプチドワクチン / HLA-A24 / HLA-A2 / 癌退縮抗原 / 遺伝子クローニング / 扁平上皮癌 / HLA-A2601拘束性 / キラーT細胞 / 抗原ペプチド / SART-1遺伝子 |
Research Abstract |
日本人に多発する上皮性癌に対するHLA-クラスI拘束性癌特異的キラーT細胞株を多数樹立し、それの認識する上皮性癌拒絶抗原遺伝子を複数クローニングし、さらに同遺伝子のコードするペプチド抗原も明らかにした。即ち扁平上皮癌cDNAライブラリーより5種類の新規と考えられる遺伝子(SART-1〜SART-5)及び肺癌局所キラーT細胞株により認識されている抗原をコードとする遺伝子を膀胱癌cDNAライブラリーよりCyclophilin B,ART-1及びART-4遺伝子をクローニングし、それらの各種癌における発現、新規の場合は生物学的機能及び、CTLにより確認されるエピトープ(ペプチド)、さらにはCLT誘導能可能なペプチド同定した。以下その概略を記す。 1)SART-1ペプチド:SART-1抗原中にHLA-A24拘束性CTLを誘導できるペプチド分子を同定した。HLA-A26サブタイプの全てにおいてSART-1ペプチドがCTL誘導能を有することを明らかにした。また、腎癌、脳腫瘍、乳癌におけるSART-1抗原の発現も明らかにした。 2)SART-3ペプチド:SART-3遺伝子及び同抗原ペプチドを解析した。一方、各種癌におけるSART-3抗原の発現を明らかにした。またtwo-hybrid法によりSART-3蛋白に結合する分子RNPS-1を同定した。 3)サイクロフィリンBペプチド:癌抗原としてのサイクロフィリンB及び同抗原ペプチドを解析した。 4)SART-2ペプチド:SART-2遺伝子と同抗原ペプチドを解析した。100kdのSART-2抗原はERに選択的に局在し、扁平上皮癌の殆どと一部の肺癌に発現していた。扁平上皮癌ワクチンとして臨床応用可能と判断される。 本研究より上皮性癌に対する特異的免疫機構の分子基盤が構築され、HLA-A24陽性癌に対するペプチドを基盤とした特異的免疫療法の可能性が大きく開拓されたものと考えられる。
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