Project/Area Number |
08270225
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
審良 静男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50192919)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | 長期記憶 / C / EBP / ノックアウトマウス / 長期増殖 / 海馬 / 転写因子 / ロイシンジッパー |
Research Abstract |
Kandelらは、現在、神経細胞から記憶形成にいたる転写因子の活性化カスケードとして次のようなモデルを考えている。神経細胞内ではCREBとATF4は、ヘテロダイマーを形成してCREBのリプレッサーとして働いているが、PKAでCREBがリン酸化されるとATF4が遊離されCREBがC/EBPなどの初期早期遺伝子を活性化する。その際遊離されたATF4はC/EBPとヘテロダイマーを形成し今度はアクチベータ-として記憶形成の遅延反応遺伝子の転写を活性化させる。本研究では、アメフラシの研究から得られた記憶の分子メカニズムが哺乳動物でもあてはまるかどうかを調べた。NF-IL6とNF-IL6β、ATF4ノックアウトマウスの海馬スライス切片に電極を挿入しCA1錐体細胞からの興奮性シナプス後電位を記録したが、正常マウスと比較して海馬における長期増強に変化は認められなかった。しかし、アメフラシの場合と異なり、哺乳動物ではいくつかのC/EBPファミリーメンバーが存在しており他のメンバーにより代償された可能性があり、現在ダブルノックアウトマウスを作製している。また、海馬における長期増強に変化は認められなかったが、これらのノックアウトマウスの学習行動に異常がないかどうか調べる予定である。
|