抗体CDRのアミノ酸配列と抗原特異性の相関関係の解析
Project/Area Number |
08272230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
黒澤 良和 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (10109259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊庭 善孝 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 研究員
安井 久司 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (60220141)
赤堀 泰 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (80221711)
伊藤 渉 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (50192498)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 抗体ライブラリー / 抗原抗体反応 / 抗原相補性決定領域 / ファージ抗体 / error-prone PCR / ステロイド抗原 / 人口抗体 |
Research Abstract |
抗体は、HL鎖Vドメインの抗原相補性決定領域(CDR)と呼ばれる計6ケ所が形造る凸凹構造で抗原物質と安定な複合体を形成することにより抗原を特異性に認識する。このCDRのアミノ酸配列は事実上抗体毎に異なる高い多様性を示す。本研究ではそれ以外の部分(フレームワーク領域)のアミノ酸配列を一定にしたままCDRに多様な配列を導入した抗体ライブラリーの作製を行っている。抗体はFabの形でファージ膜上のcpIIIタンパクに融合した形で発現される。目的とする抗原とファージ抗体を結合させた後、ファージ粒子を回収することにより抗体遺伝子が得られる。 本年度は(1)抗体としてFab、一本鎖Fv.Fvの形で発現されるベクターを作製し、相互に検討した結果、Fab型抗体が最も優れた性質を示すことが判明した。(2)抗HEL活性を示す多くの変異体の解析を行った。(3)様々なステロイド物質に対して異なる特異性を示す抗体を得てCDR配列と抗原特異性の関連を解析した。(4)H鎖CDRIIIの外側に位置する94番目の残基が抗原特異性に大きな影響を与えることを示した。(5)様々な抗原に対して特異性に結合する抗体が必ず含まれるライブラリーを作製するために6種類の抗体遺伝子を鋳型にライブラリー化できるように遺伝子を細工した。(6)error-prone PCRシステムを確立した。 今後様々な抗原に対して必ず特異的に結合する抗体が含まれるライブラリーを作製するためにH鎖のCDRIIIへのランダム配列の導入-抗体単離後error-prone PCRを行い、抗原結合力の高まったクローンを得るシステムを確立する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)