グロビン遺伝子LCRの結合因子によるクロマチン構造調節機構の解析
Project/Area Number |
08274202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
五十嵐 和彦 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (00250738)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | LCR / グロビン / 赤血球 / 転写因子 / クロマチン / ロイシンジッパー |
Research Abstract |
本研究は、LCRの機能発現における転写因子群(NF-E2、Bach、ECH/Nrf2)の役割を明らかにすることを目的とする。昨年度の研究で発見した新しいNF-E2関連転写因子Bachファミリーは、クロマチン構造に影響することが知られている特徴的構造(BTB領域)を有することから、この因子群はクロマチン構造を介して遺伝子発現調節を行う可能性が考えられる。本年度はこのBachファミリー構造と機能の解析を進め、以下の知見を得た。 1)Bach1は造血幹細胞を含む血液細胞で高い発現を示す。この結果は、LCR領域のクロマチン構造は幹細胞の段階から既に活性化されているという報告と考え会わせると、非常に興味深い。 2)Bach1のBTB領域はホモフィリックな結合を行うことを明らかにした。また、ゲルシフト法や共沈降法を用いた実験により、Bach1/MafKヘテロ二量体はBach1のBTB領域を介した相互作用によりさらに多量体化することが示された。一方、Bachの細胞内局在を一過性過剰発現の系を用いて解析したところ、BTB領域に依存して核内で斑点状の分布を示すことが明らかになった。このようなBTB領域に由来するBachファミリーのユニークな活性は、LCR凝集体形成過程に関与する可能性が考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)