Project/Area Number |
08274211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
益谷 央豪 大阪大学, 細胞生態工学センター, 助手 (40241252)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ヌクレオチド除去修復 / 色素性乾皮症 / XPC / HHR23B |
Research Abstract |
XPC-HHR23B複合体の機能を明らかにするために、それぞれの組み換え蛋白質を作成した。XPCとHHR23Bを含まない細胞抽出液を用いた無細胞系を構築して解析した結果、XPC単独では弱い修復反応しか行われず、HHR23Bの存在下で活性が促進された。HHR23Bの欠失細胞は、これまでのところ知られていないので、本研究により始めて、HHR23BのNERへの関与が示された。HHR23Bの様々な欠失変異蛋白質を作成し、XPCとの結合領域およびNERに必要な領域を調べたところ、XPC結合能をもつもののみがNER反応を促進した。このことから、HHR23BはXPCとの結合を介してNERに関与していることが示された。しかし、HHR23BのXPC結合領域以外の欠失は、NERへの影響が少なく、HHR23BがNER以外の機能をもつことを示唆しており、現在さらに解析を進めている。XPC-HHR23B複合体は、強いDNA結合能をもち、ゲルシフト法およびBIAcoreシステムを用いた結果から、一本鎖DNA<二本鎖DNA<UV照射した二本鎖DNAに結合した。UV照射DNAへの親和性は、組み換えXPC単独ではほとんど見られず、HHR23Bの共存下でのみ検出された。この結果より、XPC-HHR23Bは、複合体として染色体DNA損傷の認識を行う可能性が示唆された。現在、これらの解析に加え、XPC-HHR23Bの細胞内の挙動についても解析を進めている。
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