精巣特異的に発現するプロテインキナーゼTESK1の精子形成過程における機能
Project/Area Number |
08275220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
水野 健作 九州大学, 理学部, 助教授 (70128396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原野 友之 九州大学, 理学部, 助手 (80037275)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | TESK1 / プロテインキナーゼ / 精子形成 / 生殖細胞 / 中心体 / 遺伝子構造 |
Research Abstract |
私たちは、精巣特異的に高発現する新規なSer/ThrキナーゼTESK1(testis-specific kinase 1)のcDNAクローニングに成功した。TESK1 mRNAのマウス精巣における発現は生後18日目から認められ、一倍体生殖細胞の出現時期とほぼ一致していた。細胞分画の結果、球状精細胞に強い発現が認められた。また、COS細胞に強制発現させたTESK1は中心体に局在することを見い出した。これらの結果から、TESK1は減数分裂あるいはそれ以後の精子形成過程に関与していると考えられる。本研究ではTESK1の精巣内での発現分布を詳細に解析するとともに、ジーンノックアウトマウスを作成し、精子形成過程におけるTESK1の機能を解明することを目的として、以下の成果を得た。 1、TESK1の精巣内での発現分布の解析:ラット精巣のin situ hybridizationおよび間接蛍光抗体染色により、TESK1 mRNAは後期パキテン期精母細胞から球状精細胞に発現し、TESK1蛋白質は後期パキテン期以降、主に球状精細胞に発現していることを見いだした。 2、TESK1の細胞内局在性の解析:TESK1と蛍光蛋白質GFPの融合蛋白質をCOS細胞に発現させ、TESK1が中心体に局在することを示した。また、この局在化はC末端部のプロリンリッチ領域に依存することを明らかにした。 3、マウスTESK1遺伝子の単離:マウスTESK1遺伝子を単離した。TESK1遺伝子は約7kbで、11個のエキソンからなる遺伝子であった。現在、TESK1遺伝子ノックアウトマウスを作成するためのターゲッティングベクターの作成中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)