カイコガ成虫の夏型ホルモンと表皮褐色化ホルモンの一次構造およびその作用の解析
Project/Area Number |
08276212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
遠藤 克彦 山口大学, 理学部, 教授 (70089845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 明 山口大学, 理学部, 助手 (20274152)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | カイコガ / キタテハ / 季節型 / 翅の紋様 / 夏型ホルモン / 精製単離 |
Research Abstract |
農家から購入したカイコガ蛹(約7万頭)から成虫を羽化させ、その脳・食道下神経節複合体を集めた。集めた脳-食道下神経節複合体を氷冷アセトン中でホモゲナイズし、80%エタノール処理の後、2%NaClで熱抽出した。さらに、80%飽和の酢安による塩析の後にホルモン活性物質の粗抽出液を得た。キタテハの短日蛹を用いたPolygonia pupal assay法によるホルモン活性の定量を基礎とし、粗抽出液から、逆相高速液体クロマトグラフィーの粗精製、0.1%TFAを移動相とした逆相高速液体クロマトグラフィーおよび0.1%HFBAを移動相とした逆相高速液体クロマトグラフィーによってホルモン活性物質の精製を続け、かなりの高収率で、高度に精製されたホルモン活性分画を得ることに成功した。 それとは別に、ホルモン活性物質の粗抽出液をSephadex G-50によるゲル濾過、中性付近での陰イオン交換クロマトグラフィーおよび0.1%TFAを移動相とした逆相高速液体クロマトグラフィーによってホルモン活性物質の精製分画を得た。この精製分画には、ホルモン活性物質と同じ分子量(約5kD)をもつペプチドが単離されていることを、SDS-PAGEによって確認した。 また、カイコガ成虫に夏型と秋型の季節型が存在することを見い出し、その発現が胚期および幼虫期の光周・温度条件によって調節されていることを示唆した。さらに、これら2つの季節型の間には、翅の紋様に著しい違いがあり、その違いを基に信頼楕円法によって両季節型を分類する計算プログラムを作成することに成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)